2017年度派遣ALT*濱中信真*
同期から2ヶ月程出発が遅れましたが、多くの人々のお力をお借りして、何とかTerm1終了一週間前にCairnsに到着することができました。
到着当初は緊張と不安と暑さにより、心身ともに疲弊しきっていましたが、一週間の適応期間を経て、良好な状態でHolidayを迎えることができました。FCCが今年度新規開拓校であること、最終一週間がテスト期間であったことなどの理由により、仕事内容については未だに理解していないことが多くありますが、この一週間での暮らしや理解したこと、感じたことについてご報告させていただきます。
FCCにはYear1-6担当とYear7-11担当と、日本語の先生が2人おられ、私の仕事内容としては月木曜日は主にYear1-6の、火金曜日はYear7-11の授業のアシスタントをさせて頂くこととなっています。水曜日に関しては日本語の授業が無い為、体育の授業のアシスタントをさせて頂く予定です。
Year1-6の最初の授業では10分程自己紹介の時間を設けていただきました。これらの学年の生徒はとにかく好奇心旺盛で「日本人の先生」という自身と異なった存在で私に非常に興味を持ってくれていて、とにかく質問が止まりませんでした。
中でも「Do you like Sushi??」の質問が多く「yes」と答えれば悲鳴に近い歓喜の声が挙がりました。「日本人は寿司が好き」という自身のイメージと一致したのが嬉しかったのかもしれません。
これらのクラスはテストが既に終わっていた為折り紙の授業でしたが、一生懸命に折り紙に打ち込む姿や、得意な子が他の子に折り方を教えている姿は微笑ましく素敵なものでした。
Year7.8のクラスはテストがまだ残っており、時間がなかったため先生から簡単に私のことを紹介してもらいました。この学年は日本の中学生同様、多くの生徒は思春期に入っており、日本語で話すことに恥ずかしさを感じている生徒が多く、真剣に授業に取り組む生徒はあまり多くないように思えます。
しかしコミュニケーションを通じて、距離が近づくにつれて、自発的に質問に来るようになり、日本語で話しかけてくるようになるなど恥ずかしさが無くなればyear1-6と変わらない好奇心旺盛な子達だと感じました。
Year9-11になると日本語が選択授業となり、生徒の数は2-3人ほどとかなり少なくなります。この現状には少し寂しさを感じましたが、生徒は日本語を選択しているだけあって熱心で日本語レベルが高い子ばかりでした。ただネイティヴである私と日本語で話すことには初めは抵抗を示しており、OZであっても他言語習得には「羞恥心」という大きな壁が存在することを再確認しました。
このように初見で感じた生徒の印象ですが、年齢毎に見られる特徴の違いに関しては日本の学生と似たようなものを感じました。ただ学校全体で見た場合、昼休みなどの時間には多くの生徒がスポーツに打ち込んだり、先生達はラウンジでcoffeeを飲みながら談笑したりなど、日本の学校とは異なった「開放感」「自由さ」などを垣間見見ることもできました。
滞在先に関しては現在はFCCの先生のSallyの家にhomestayをさせていただいており、Sallyと夫とFCCに所属している9才と6才の娘2人と暮らしています。滞在して一週間程にも関わらず本当に居心地の良い場所で、この家族には報告書には書ききれないほど多くの「giving」をしてもらっています。holidayが終わればステイ先が変わり、term3までこの家とも暫しのお別れですが、この家族に対して何かgivingをしたい、それができる男になりたいと心から思っています。
現在報告書を書きながら、非常に濃い一週間だったと実感しています。日々新しい「何か」が自分に飛び込んでくる非常にexcitingな環境で、疲れることも多々ありますが、こちらに来てから本当に毎日が充実しています。ホームステイ先の9才の娘が「When I wake up, I can feel happy」と言っていましたが、私もこの環境下でこそ、彼女のように朝から晩までhappyに、楽観的思考で過ごしていきます。(2017/4/18)