2017年度派遣ALT*丹羽将一郎*

まだまだ寒さの残る冬空をみなさんいかがお過ごしでしょうか。

はじめまして、私は、2017年度、ビクトリア州はバララットの2校に派遣していただいております、丹羽将一郎です。

今は、学校のある街、バララットで、朝の極寒、昼の猛暑と戦いながらも楽しく暮らしています。朝は起きたらまずヒートテックにトレーナー、フリースのパーカーを着て準備をします。(※ご存知のとおり今、オーストラリアは夏です)そのまま学校に向かい、学校では1授業ごとに一枚ずつ脱いでいき、昼前にはフォルムチェンジして夏スタイルに。最終的に帰宅時には半袖半ズボンに変身しています。つい最近、朝4℃、昼25℃の一日がありました、はい。

学校での活動についても、今は到着から一ヶ月が過ぎ、一日の流れに慣れてきて、最初よりも動けるようになってきました。というのも、他のALTのみんなと比べても英語力が目に見えて劣っていた私は正直、渡豪前から結構な量の不安を身にまといながら、オーストラリアにやってきていました。

しかし実際、聞き直せば何度も丁寧に説明してくれるたくさんの先生方に囲まれて、とても充実した毎日を過ごしています。

ただ、小学生の子供たちに対して、そのようなことはできないので、彼らとの会話においては、奇跡的に聞き取れた僅かな量の単語をもとに顔色を見たり話し方の強弱を捉えながら、「今この子は何が言いたいんだろう」、「何を聞いて欲しいんだろう」ということを推測して推測して推測して会話に励んでいます。今は会話というよりも推測を極める作業を重点的に行っています。Guessを極めています。Guessの極みです。なんでもありません。続けます。

 学校では2校ともに、prep~Grades6まで、全てのクラスで日本語の授業のアシスタントをしており、ときには時間の前半をいただいて、自作の授業をすることもあります。自作の授業では、構成はもちろん、話者への興味が逸れないようにする工夫や、授業中に飛んでくる生徒の質問に対応も仕事の一つになります。

ひとたび、ポケモンや、寿司、折り紙など、広く知られた日本発祥の話を切り出すと、何も質問していないのに、一斉に教室中の手が上がります。2~3人、当ててみるんですが、自分の知っていることを一心に伝えてくれようとして、ゾーン状態に入った子供の話すスピードは速いなんて次元ではないので、その時は残念ながら推測の甲斐も虚しく、「すごい!」とか「本当!?」で会話が終了します。

 今、言語に関すること以外で課題として取り組んでいるのは、子供の名前を覚えることです。徐々に覚えていこうと考えていたんですが、初日に自己紹介をして、次の日の2日目にはもう、校門や廊下、校庭で「Hi! Sho sensei! 」と多くの子供たちが名前を呼んでくれました。

呼んでくれたからにはそれに応えるべく、こちらも名前で呼びたいのですが、如何せん、子供の数が膨大で、2校合わせるとおそらく500人は超えており、容易ではありません。

 まだまだ1ヶ月、もう1ヶ月。これからもいろいろなことに挑戦して実のある報告が出来たらなと思っています。(2017/3/13)