※6・7月に開催される日本語教師アシスタント帰国報告会に先駆けて、2025年派遣終了組の帰国報告書から抜粋でお届けします。

この一年は、私の人生の指針となる経験を与えてくれた時間でした。これまで出会ったことのないアクセントや文化、食べ物や自然、人との出会い。そのすべてが新鮮で、毎日が発見の連続でした。振り返ると、この一年は単なる海外生活ではなく、自分自身を大きく成長させてくれたかけがえのない時間だったと強く感じています。
オーストラリア屈指の名門校で日本語ティーチングアシスタントとして働き、生徒との会話練習や授業補助を中心に、教材作成やJapan Clubのサポート、寮のHouse Dutyなど、さまざまな仕事を経験しました。特に印象に残っているのは、生徒との会話練習です。最初はお互いに手探りで、「自分は本当に役に立てているのだろうか」と不安になることもありました。しかし、毎週30分という時間を積み重ねる中で、生徒との距離は少しずつ縮まり、最後には長い時間を共にした仲間のような関係になれたと感じています。
スピーキングテストを終えた後、生徒から “You are the best teacher” と言ってもらえたことは、今までの人生で最も心に残る言葉になりました。正式な教師でもない私に向けられたその言葉は、この一年間の努力や葛藤が報われた瞬間でもありました。
シェアハウスでの生活も、私にとって大きな学びの場でした。フランス人TAとの共同生活では、文化の違いからくる衝突や小さなドラマもありましたが、それも含めて貴重な経験でした。後半は一人暮らしになりましたが、猫のサーディンと過ごす時間に何度も救われました。異国の地での生活は決して楽なことばかりではありませんでしたが、その分、自分自身と向き合う時間にもなりました。
ホリデーではグレートオーシャンロードやケアンズ、ヤラバレーを訪れました。特にケアンズで体験したグレートバリアリーフでのシュノーケリングは、一生忘れられない経験です。オーストラリアの壮大な自然を全身で感じながら、「ここまで来て本当によかった」と心から思いました。
こうして振り返ると、この一年は多くの方々の支えがあってこそ成り立っていたと強く感じます。神戸日豪協会の皆様、学校関係者の方々、事前研修をしてくださった先輩方、そして共に一年を乗り越えた同期の仲間たち。皆さんの存在があったからこそ、私は最後までやり切ることができました。
これからは、自分が受け取ったものを次の世代へと返していきたいと思っています。「Give & Give & Give」の精神で、これから派遣される人たちの力になれる存在になりたいです。
この一年で得た経験と出会いは、これからの人生を歩んでいく上での確かな土台です。心から感謝しています。本当にありがとうございました。
