2017年度派遣 *内山優香*

こんにちは。3月になりましたが、こちらは涼しくなる気配はなく毎日猛暑です。

これは今日起こったことなのですが、家に蟻が大量発生しました。(笑)

みんな割ときれい好きで、家で虫を見ることはあまりないのでびっくりしました。雨が降った時に起こる現象だそうです。。。必死で蟻を(掃除機で)食い止め、朝から大掃除する羽目になりました(笑)

今回は授業について感じたことを報告したいと思います。

私は小学校2年生から高校3年生までの生徒の授業に参加しているのですが、小、中、高校生でそれぞれ特徴があります。まずは小学生ですが、生徒たちが机に向かって勉強することはほとんどしません。

歌やダンスで簡単な色や動物の名前を覚えたり、ipadのゲームを使ってひらがなを学んだりします。教室は日本と違い、ソファーがありキッチンがありと、まるで家のような感じです。小学生の授業ではどれだけ生徒たちに興味を持たせるかを中心に考えられていると思います。しかしこれは日本も同様ですが、どのクラスにも必ず1人は授業に集中できない子がいます。そういう生徒が一人いるだけで周りの生徒も同じようにふざけだすので大変です。従ってそういう生徒たちを授業に集中させることが私の主な仕事となります。

初めはどのように対応したらいいのか分からず、ただニコニコとジェスチャーで注意していたのですが全く効果がなかったので、最近は「What are you doing?」「What do you need to say for the other students?」など、先生をまねて真剣なまなざしで注意するようにしています。(笑)

中学生の授業は、本格的な日本語の勉強に入る前の導入のようなことを主にしています。例えばひらがなの読み書き、簡単な自己紹介や質疑応答です。

しかしこちらも授業中ずっと机に向かっているということは少なく、例えば日本語の文を教室中に貼り、生徒はそれを暗記して答えるなど、毎回授業を楽しくするための工夫がされています。

中学生の授業では私は主に教室を回って分かりにくい文法や単語を一人ずつ教えるということを主にしています。私たちにとってすごく簡単に見えるものでも、生徒から見ればとても複雑なものになります。例えば生徒がすでに「きいて」という単語を習っていたとしても「ききます」を理解することはできません。すべてを1から説明する必要があります。

この時点で習う文法はこれから日本語を勉強する上で基礎になる知識だと感じているので、ただ意味や答えを教えるのではなく、できるだけ生徒に考えさせるよう意識しています。

生徒が閃いたときの本当に嬉しそうな顔を見て、私もすごく幸せになります。

高校生になると日本語が必修科目ではなくなるため、授業のレベルは一気に上がります。私でもわからないような難しい漢字を知っていたり、日本の文化に興味がある子がたくさんいます。テキストには漫画形式で書かれているページも多いのですが、それでも単語や文法が難しいものが多いので、それをどれだけ簡単に、わかりやすく説明できるかが私の課題だと感じています。

 1学期も残り少ないですが、どの学年でも自分に出来ることはまだまだあると思うので悔いのないように頑張ります。(2017/3/10)