※6・7月に開催される日本語教師アシスタント帰国報告会に先駆けて、2025年派遣終了組の帰国報告書から抜粋でお届けします。

2025年にティンバートップ校へ派遣していただきましたKOTAです。新潟県出身で、関西大学にてスポーツ科学を学んでいます。大学2回生を終えたタイミングで休学し、オーストラリアへ渡りました。
大学進学当初の僕は、周囲が進学するからという理由で大学に入り、特に明確な目標もなく、ただ単位を取るために通う毎日を過ごしていました。何かに本気で打ち込みたい気持ちはあるのに、それが何なのか分からない。「何かしなければ」と焦りながらも動き出せない自分にどこか物足りなさを感じていました。そんな時に、前任のアシスタントの方からティンバートップの話を聞きました。山の中での寮生活、過酷なアウトドア活動、責任の大きな仕事。正直に言えば、怖い、しんどそうという気持ちの方が大きかったです。それでも、自分でも抑えられないほどの心臓の高鳴りを感じ、「ここに行かなければ後悔する」と思い、応募を決意しました。
ティンバートップ校は同じVIC州に本校のある名門私立校のキャンパスのひとつで、ここでは山の中で生活しながらアウトドア教育を中心に、中学3年生約250人が一年間寮生活を送ります。週に2〜3回のランニングや、1日から6日間に及ぶハイキングなど、自然と向き合う活動が日常です。決して楽な環境ではありませんが、その分、生徒もスタッフも大きく成長できる場所でした。
アシスタントの仕事は大きく二つあり、日本語授業の補助と、それ以外の生活全般のサポートです。日本語アシスタントとしては、会話練習や漢字指導、テストの採点、イベントの設営や飾り付けなどを担当しました。授業の中で生徒と向き合い、日本語を通して少しでも興味や自信を持ってもらえるよう心がけました。一方で、授業外ではゴミ収集やキッチン業務、掃除、スキーやハイキングの引率など、学校生活を支える仕事も数多くありました。僕自身はそれに加えて体育の補助、薪割り、トレーニングルームのサポートにも関わり、自分にできることはできるだけ挑戦しました。世界中から集まったアシスタントと協力しながら働く日々は、本当に刺激的で学びの多い時間でした。
この一年間は、体力的にも精神的にも決して楽なものではありませんでした。しかし、その分だけ達成感や充実感は大きく、自分の限界を何度も更新できたと感じています。そして何より、この経験は今の自分の生き方に大きな影響を与えました。ただ流されるように過ごしていた自分から、「自分の意思で選び、挑戦する」自分へと変わることができました。
ティンバートップでの一年は、僕に希望や生きる意味を与えてくれました。そして今は、自分も誰かに希望を与えられる存在になりたいと心から思っています。この場所で出会った仲間や生徒、支えてくださったすべての方々への感謝の気持ちは忘れません。
本当に、この一年は人生で最高の一年でした。ありがとうございました。
