※6・7月に開催される日本語教師アシスタント帰国報告会に先駆けて、2025年派遣終了組の帰国報告書から抜粋でお届けします。

私がこのプログラムに応募したきっかけは、日本の魅力をもっと海外に広めたいと思ったことです。マラウイ共和国で約10か月間、幼稚園で日本語学習支援のボランティアをした経験から、日本文化を伝える喜びを知り、より多くの人に日本のユニークな文化を発信したいと強く感じました。

派遣先の学校は、創立170年以上の歴史をもつ小規模で温かい雰囲気の小学校です。先生と子どもたちの距離が近く、学年を越えて交流する姿が印象的でした。私は日本語と音楽を担当する先生とともに授業を行い、文化紹介を中心とした授業を担当しました。節分や七夕などの行事紹介、ひらがなの歴史、昔話などを取り上げ、子どもたちの興味を引くために紙芝居やスケッチブックシアターを制作するなど工夫を重ねました。特に低学年には体を動かす活動を取り入れ、楽しみながら学べる授業づくりを心掛けました。

授業以外でも、困っている子どもたちへの声かけや学習支援、教材準備、代替授業の運営など幅広く関わりました。最初は消極的だった子どもたちが、自分から挨拶や質問をしてくれるようになったときはとても嬉しく、関わり続けることの大切さを実感しました。また、遠足やキャンプにも同行し、子どもたちや先生方との距離を縮める貴重な時間を過ごしました。

学校行事も印象深い経験の一つです。Japan Dayでは、全校で日本文化を体験するイベントが開催され、はちまき作りのワークショップを担当しました。太鼓演奏や三味線のパフォーマンス、浴衣での参加など、日本文化を学校全体で共有できた特別な一日でした。アート展では日本文化をテーマにした作品展示や参加型ブースを企画し、来場者とともに作品を完成させる喜びを味わいました。さらに、市内の小学校が集まるかるた大会では読み手を務め、生徒たちの真剣な姿に胸を打たれました。

ホームステイでは4家庭にお世話になりました。それぞれ家族構成も異なりましたが、どのご家庭も温かく迎えてくださり、「家族の時間」を大切にする姿勢に深く心を動かされました。ホリデーには各地を旅し、家族や友人との再会や一人旅を通して、人の温かさや自分自身の成長を感じることができました。

派遣期間中、最も心に残っている言葉はホストマザーからの「何でも1回挑戦してみなさい」という一言です。不安を理由に踏み出せなかった自分にとって、その言葉は大きな転機となりました。挑戦することで見える景色があり、人とのつながりが生まれ、多くの経験を積むことができました。この言葉は今も私の座右の銘です。

小学校での活動を通して、趣味のピアノを生かして貢献できたこと、温かい先生方や元気な子どもたち、支えてくださったホストファミリーや関係者の皆様との出会いは、かけがえのない財産です。多くの方々に支えられて任期を全うできたことに心から感謝しています。

この経験を胸に、これからも挑戦を続けながら、自分にできることを積み重ねていきたいと思います。